症例紹介

針治療 症例(?)(主訴) 頭痛
女性 35才 子供2 患者さんの訴え 1年前からの頭痛で側頭部に痛みが著しい。生理通もあり前日から初日にかけての痛みが著しい。眼が疲れやすく口が乾く。朝起きると口の中が苦い感じがする。顔面や頭部がボーとほてっている感じがする。最近は胃の調子が良くない。ゲップが出て食欲も落ちている。 

患者さんの環境 約1年前に職場が変わった。慣れるのに時間がかかった。子育てにもストレスは感じている。他医院で診察を受け、頭痛は肩の緊張が原因だろうと言われた。マッサージを何回か受けたが症状の改善には至らなかった。  以上の様な、情報を問診で得られたとすると、治療の方向性を決定していく大きなヒントがあります。まず主訴は、側頭部の痛みです。他医院で指摘された様に、肩、頭部の筋肉の緊張が痛みの大きな誘因になっているのは確かでしょう。しかし、もっと大きな根本的な問題が残っているから頭痛が緩和してこないのです。治療のヒントとして生理痛や眼の症状、口の中の状態、ストレス、胃の症状と、たくさんあります。彼女の場合一番の原因になっているのはストレスでしょうストレスが溜まってくると気が流れなくなってしまいます。気滞という状態です。気が滞ると痛みが出てきます。肝の気が滞ったことが胃にも影響を与えて、肝、胃の熱が盛んになって目の症状や口の中の苦いといった症状が表れてきます。中医学(東洋医学)で診断すると、五臓六腑の中の肝、胆といった臓の熱が問題になっています。陰陽で言えば陽がさかんな訳です。ですから問題になっている肝の気を通してやり、頭のほうに昇った陽を沈めてあげます。陽を鎮めてあげればバランスがとれる訳です。じゃあ、どうやって肝の熱を鎮めましょう?針を使って肝、胆の経路にある熱を降ろしてくれる経穴(ツボ)に刺激をあたえてあげれば良いのです。今回の患者さんの場合だと足の太衝穴や、足の臨泣穴、陽陵泉、肩にある肩井穴や、頚部にある天柱穴や 風池穴、手の内関穴なども良いでしょう。この患者さんは5回の治療でほぼ痛みは消失しました。  患者さんのお話をしっかり聞いて正しく分析できれば、結果は出てきます。結果が付いてこないのは、分析が甘いものと考えます。私が行なっている治療方法は、針の弁証治療といいます